歩行訓練機器「Honda 歩行アシスト」、欧州「CEマーキング」使用可に

2018年01月21日 14:21

Honda_Walking_Assist

今回、新たに欧州「医療機器指令(MDD:Medical Device Directive)」の認証を取得した「Honda歩行アシスト」を装着して歩行訓練する様子

 ホンダが1999年から研究し完成し、2015年から実用に供してきた、歩行困難者のリハビリテーションなどに活用する歩行訓練機器「Honda 歩行アシスト」が、欧州の「医療機器指令(MDD:Medical Device Directive)」の認証を取得した。

 これにより、Honda歩行アシストは「CEマーキング」を使用できるようになり、EU域内での事業展開が可能になった。

 欧州では、EU(欧州連合)域内で製品を流通・販売するためには、EUの定めた基準(EU指令)に適合するとともに、それを示す適合マーク「CEマーキング」を製品に表示する必要がある。

 EU指令は機械や低電圧機器、玩具など、さまざまな領域が対象となっており、医療機器指令は、医療機器の適合基準を定め、CEマーキングの添付を認証するもののひとつだ。今回の認証取得により、「Honda歩行アシスト」は、医療機器指令(指令番号93/42/EEC)に適合する医療機器としてCEマーキングを使用できるようになったわけだ。

 また、今回の認証は、Honda歩行アシストが既に認定を取得している国際規格「ISO 13482」に基づく評価・認証を活用し、日本でISO認証を担当する第三者機関、一般財団法人日本品質保証機構(JQA)と、ドイツの第三者認証機関であるTUV NORD CERT GmbHが連携して認証された、初めての医療機器指令認証となる。

 今回の認証取得を受けて、1月18日に、一般財団法人日本品質保証機構立会いのもと、TUV NORD CERT GmbHよりホンダに対して医療機器指令認証書が授与された。

 ホンダは、1999年に歩行アシストの研究を開始し、2015年11月から日本国内の法人様向けに歩行訓練機器としてリース販売を行なってきた。これまでに全国の約250の施設に導入され、歩行訓練や歩行能力の計測などに利用されている。(編集担当:吉田恒)