国会議員の定数削減 合意形成に協力を仙谷氏

2012年02月06日 11:00

 仙谷由人民主党政調会長代行は5日のNHK日曜討論で「国会議員の定数は削減しなければいけない最低限の問題」とし「合意形成するようにお願いしたい」と与野党の政策担当者に改めて協力を要請した。

 この日は24年度予算案などについて意見が交わされ、仙谷氏は「総額約90兆円の予算が大きいのか、小さいのか、まず全体から見て欲しい」と求めた。これに対し、茂木敏充自民党政調会長は「マニフェスト総崩れ、超円高・デフレに対し無策、隠れ借金の付け替え、財政規律を偽装している」と批判。石井啓一公明党政調会長も「財政規律が事実上守られていない」として「粉飾的なものになっている」とした。元総務大臣の片山虎之助たちあがれ日本参議院幹事長は「国債が3年連続で税収を上回る、しまりのない予算で、後に問題を残す予算」とし、笠井亮日本共産党政策委員長代理は「消費税増税先取り予算」と酷評した。

 亀井亜紀子国民新党政調会長は「税収は落ち込んだが、下げ止まっており、税収の上がる見込みがあればそれほど心配しなくてもいい」と歳入について語った。浅尾慶一郎みんなの党政調会長は「名目経済を大きくする必要がある」として、財政面、金融面でのテコ入れを提案するとともに、公務員給与の2割カット、ボーナスの3割カット、年功序列賃金の見直し、地方公務員についても民間並みの給与水準とリストラが実施できる制度に改め地方自治体主導の人件費削減を後押しすることをみんなの党として公約にあげていることを踏まえ、国家公務員人件費2割削減の早期実現を求めた。(編集担当:福角忠夫)