政府は「新たな高齢社会対策大綱」をまとめた。安倍晋三総理は16日の高齢社会対策会議で「新たな高齢社会対策大綱では(1)全ての年代の人々が希望に応じて活躍できるエイジレス社会を目指す(2)人生のどの段階でも高齢期の暮らしを具体的に描ける地域コミュニティを作る(3)技術革新の成果が可能にする新しい高齢社会対策を志向する、ことを柱とした」と述べた。
主な数値目標として、60歳から64歳までの就業率を2016年の63.6%から2020年には3.4ポイント上の「67%」になるに取り組むとしているほか、雇用型テレワーカーの割合を2016年度の7.7%から倍増をめざすとしている。
また、健康寿命を2020年では2013年(男性71.19歳、女性74.21歳)に比べ、1歳以上、2025年では2歳以上延ばせるように取り組むとしている。
また介護職員数を2015年度の183万1000人から、2020年代初頭には231万人にまで増やす。介護施設や介護サービスを利用できない事を理由とした介護離職は2020年代初頭には解消する(2012年では10万1000人存在)。
あわせて、ロボット介護機器の市場規模を2015年の24億4000万円から、2020年には約500億円にまで約20倍強に拡大させる、などをあげている。(編集担当:森高龍二)