日産自動車は28日、「セレナ」に電動パワートレーンe-POWERを搭載した「セレナ e-POWER」を3月1日より全国一斉に発売する。
「セレナ」は、日産製ミニバン最多量販車種で、1991年の初代発売以来、常に時代が求める家族で使うクルマの楽しみを追求し、進化してきたミニバンだ。
今回搭載した「e-POWER」は、いわゆるシリーズ型のハイブリッドシステムであり、エンジンは発電のみを行ない、その電力でモーターを駆動して走るクルマだ。2016年にノートに初搭載し、力強い走行性能や高い静粛性、アクセルペダルの踏み戻しだけで加速から減速まで意のままに行なえる特徴が、高く評価されている。
「セレナ e-POWER」は、従来のセレナの特徴である室内の広さや使い勝手の良さ、乗り心地の快適性などは犠牲になっていない。さまざまなシーンや走行環境において、電動駆動車らしい力強くレスポンスの良い加速を実現しながら、車速に応じたエンジン回転制御とボディの随所に防音対策を施すことで、クラスを超えた高い静粛性を実現したという。
燃費性能は優秀だ。発電用エンジンでの効率的な発電や優れた空力性能により、26.2km/リッター(JC08モード)の低燃費を達成した。
フロントグリルをはじめ、エクステリアの随所にe-POWERの先進性を象徴する、ブルーのアクセントが入り、専用の15インチ切削アルミホイール、ルーフサイドスポイラーを新たに採用、空力特製が向上した。
インテリアは、シフトバイワイヤー機能のシフトノブや、ブルーアクセントのイルミネーションを大型のマルチセンターコンソールトレイに入れるなど、先進的なイメージでデザインした。
今回の「セレナe-POWER」には、新たな機能として、深夜遅い時間など、住宅密集地でも静かに帰宅できるよう、なるべくバッテリーだけで静かに走行する「マナーモード」や「マナーモード」をフルに活用できるよう事前に充電しておく「チャージモード」を設定した。
安全運転支援先進機能として、同社にも高速道路の同一車線において、アクセル、ブレーキ、ステアリングのすべてを自動的に制御する「プロパイロット」を採用した。
また、インテリジェントエマージェンシーブレーキ、車線逸脱警報やハイビームアシストを標準装備し、踏み間違い衝突防止アシスト(メーカーオプション)を装備することにより、経済産業省や国土交通省などが普及啓発をしている、安全運転サポート車、「セーフティ・サポートカーS(サポカーS)」のワイドに対応する。新型「セレナe-POWER」の価格は、ベーシックな「e-POWER X」の296万8920円からスポーティで充実した装備の「e-POWER ハイウエイスターV」の340万4160円。(編集担当:吉田恒)