昭恵氏動向記載理由「総理夫人だから」理財局長

2018年03月20日 06:47

 太田充理財局長は19日の参院予算委員会での森友学園への国有地大幅値引き売却をめぐる財務省による決裁文書書き換え問題での集中審議で、日本共産党の小池晃書記局長の問いに「それは基本的に『総理夫人だから』ということだと思います」と昭恵氏の名前が決裁文書にあった理由にあげて答えた。昭恵氏が安倍総理夫人であることの影響力を浮き彫りにする発言として注目される。

 小池書記局長は「安倍昭恵さんは国会議員ではありませんよ。なんで国会議員でもない安倍昭恵さんの動向が決裁文書に記されているのか」と質した。

 小池書記局長は理財局長の答弁に「重大な発言だ。総理夫人なのだ。まさに、国会議員以上に配慮しなければならない存在なのだ」と影響力を指摘した。

 小池書記局長は「森友学園に対し、特例承認するにあたって、安倍昭恵総理夫人が森友学園に関わっていることが『極めて重大な要素だった』ということだ。だから決裁文書にかいてあったのだ」と分析した。安倍昭恵総理夫人の証人喚問は、佐川宣寿前国税庁長官(当時の理財局長)、昭恵夫人付き職員だった谷査恵子在イタリア大使館一等書記官とともに、疑惑解明には避けられないことが一層つよくなった。(編集担当:森高龍二)