総理、財相「書き換え指示したことない」と答弁

2018年03月15日 06:00

 森友学園への国有地大幅値引き売却に関して財務省が14の決裁書類で数十か所にわたり書き換えを行っていた重大事案で、安倍晋三総理は14日の参院予算委員会で「私が書き換えを指示したことはまったくない」と答えた。麻生太郎財務大臣も「私から指示したことは全くない」と答えた。

 自民党の西田昌司議員の質問に答えた。西田議員は「(財務省の決裁文書書き換えは)未だに信じられない。許しがたいことだ」と語り、麻生財務大臣に文書書き換えを知った時期や書き換えを指示したことはないかと質した。

 麻生財務大臣は文書書き換えを知った時期について「3月11日だったと記憶している」と答えた。また「書き換えは昨年2月下旬から4月だった。文書の書き換えを私から指示したことはない」と答えた。

 安倍晋三総理は「3月11日に、書き換え前の文書を読んだ。書き換え前の文書を見ても、私や私の妻が関わっていないということは明らかであろうと思う」と述べた。

 安倍総理は「私や私の妻、私の事務所が国有地払い下げや学校認可に一切かかわっていないということは明確にさせて頂きたい」と強調した。

 また特例承認の決裁文書で「普通財産の貸付けに係る承認申請について」(平成27年2月4日)の部分のこれまでの経緯の部分書き換え前に「安倍昭恵総理夫人を現地に案内。夫人からは『いい土地ですから、前に進めてください』とのお言葉をいただいた」との発言あり。(森友学園籠池理事長と夫人が現地の前で並んで写っている写真を提示)と記されていた。

 この発言について(書き換え後はこの部分は全面削除されている)安倍総理は「妻に確認した。そのようなことは申し上げていないということだった。妻がこの学校をつくる責任者ではないし、籠池泰典理事長(当時)と上下関係にあるわけでもないので、当然、そのようなことは言っていないということだった」と発言を否定した。(編集担当:森高龍二)