森友問題・キーマンは総理夫人、国会で証言を

2018年03月22日 06:27

 立憲民主党の枝野幸男代表は21日の都内での「まっとうな政治を求める緊急大街宣」で、森友学園への国有地大幅値引き売却に関する一連の問題のキーマンは森友学園が開校を目指した小学校の名誉校長に就任していた「安倍昭恵総理夫人だ」と訴え「(昭恵氏に)後ろめたいことがないなら、さっさと国会で証言を」と国会で証言するように強く求めた。多くの聴衆から「そうだ、そうだ」との声や拍手が起こった。

 枝野代表は「安倍昭恵氏は政治不信、行政不信を払拭する為に、みずから国会で証言すべき」とも強調した。

 また、27日に衆参両院の予算委員会で証人喚問が決まった佐川宣寿前国税庁長官(当時の理財局長)に対しては「入省した時の初心を今こそ思い出し、証言してほしい」とありのままを証言するよう期待した。また佐川氏の証人喚問は森友問題の「入口の入り口に過ぎない」と訴えた。

 枝野代表は「佐川さん一人で(決裁文書の改ざんを)やったはずはない。佐川さんが文書を改ざんしても何の得にもならない。佐川さんの答弁に合わせて文書を改ざんするなんて、そもそもあるはずがない。森友問題は最初から総理に関わる重要案件で、政権ぐるみの問題。政権を守るために公文書書き換えを行い、政権ぐるみで国会・国民を騙してきた」と森友問題の真相をさらに明らかにしていくと決意を示した。

 福山哲郎幹事長も「前代未聞の異常事態だ」と問題の深刻さを訴え「財務省の一部で、理財局の一部でこんなことが行われるわけがない」と訴え「国税庁長官に任命した時、適材適所としてきた総理、財務大臣が、問題が出てきた途端、佐川さんひとりに責任を押し付けるなんて言語道断だ。上司のために汗をかいたのに、何か問題が発覚したら『お前が悪い』なんてありえない。本当にかっこ悪い。佐川さんも被害者だ」と国会答弁に立っていた佐川氏ひとりに責任を負わせ、責任逃れしようとすることに釘を刺した。(編集担当:森高龍二)