ジャガー・ランドローバーが、ジュネーブ・モーターショー2018に出展したジャガー初のエレクトリック・パフォーマンスSUV「I-PACE」の情報の一部が分かった。
ジャガー「I-PACE」は、サステイナブルなスポーツカー・パフォーマンスと、全輪駆動がもたらす敏捷性、5シートSUVの実用性を兼ね備えた新型の電気自動車モデルであり、“PACE”ファミリーの新たなメンバーである。「I-PACE」は全世界に向けて生中継を行ったロンドンの世界初披露イベントを経て、ジュネーブ・モーターショー2018で一般公開した。
「I-PACE」は、DC急速充電(100kW)で、わずか40分で0%から80%までバッテリーを充電することが可能で、あらゆる路面状況や気候条件下で、走行テストを重ねた。搭載する電池はリチウムイオンバッテリーで、容量90kWh。ロングライフ設計で、最大限のパワーを長期間にわたって維持する。重量のある電池は前後のホイールベース内に搭載し、低重心とドライバビリティ、ダイナミクスの向上に貢献する。
WLTP(乗用車の国際調和排出ガス・燃費試験法)は、2017年から段階的に導入されている新しいプロセスで、欧州における乗用車の燃料、エネルギー消費、航続距離、排出ガスを測定する。
実際の走行状況により近い数値を得るために策定された試験法で、オプションを装備した状態の車両を、より難度の高い手順や走行条件下でテストする。「I-PACE」はこのテストで、航続距離480kmを達成した。
ボディサイズは全長×全幅×全高4682×2011×1565mm、ホイールベース1990mm。搭載するパワーユニットの出力は、294kW(400ps)、最大トルクは696Nmで、4輪を駆動する。最高時速は200km/hに達し、0-100km/h加速は4.8秒を誇るという。
ドライバーに安心感を与えるトルクベクタリングバイブレーキは、コーナリング時に内側の前輪と後輪にブレーキをかけることで、車両の旋回力を向上する。 多くの場合、内側後輪により強いブレーキ圧をかけてコーナリング性能を最適化し、内側前輪は精度の高い走りを支援するための制御を行なう。
日本導入モデルは、「S」「SE」「HSE」の3グレード構成となりそうで、上級2グレードのSEとHSEは20インチホイール&タイヤを装着、インテリアは本革仕様となる。
コネクティビティ機能は、リモート、ナビゲーションプロ、スマートセッティング、プロサービス、4G WiFiホットスポットなどをセットするコネクトプロ、スマートフォンパック、セキュアトラッカーを備える。
2020年以降に投入するジャガー・ランドローバーの新型モデルには、すべて電動モデルが設定される予定で、これまで以上に幅広い選択肢を提供します。全ラインアップで、EV(電気自動車)、PHEV(プラグイン・ハイブリッド車)、およびMHEV(マイルド・ハイブリッド車)といった電動モデルを導入しつつ、非常にクリーンなガソリン・エンジンおよびディーゼル・エンジンを引き続き展開する。(編集担当:吉田恒)