日産の電動カーゴ車「e-NV200」のバッテリーを大容量化して発売

2018年04月22日 12:20

Nissan_e-NV200

40kWhの大容量バッテリー搭載で、航続距離300km(JC08モード)を実現した新型「e-NV200」、写真はバンGX(5人乗り)405万4320円

 日産自動車は、商用電気自動車「e-NV200」の仕様向上を図ったモデルを発表、全国一斉に注文の受付を開始する。なお、発売は12月を予定。

 「e-NV200」は、商用車としての積載性の高さ、使い勝手の良い運転席周辺のレイアウト、電気自動車(EV)ならではの力強い加速と静粛性を兼ね備えた商用EV。また、「e-NV200」は、給電機能の「パワープラグ」(100Vコンセント)により外出先でも電気製品を使用でき、走る蓄電池としてもさまざまなビジネスシーンに役立っている。

 加えて、「EVパワーステーション」を設置することで、「e-NV200」の電気をオフィスや店舗などへ供給することが可能となり、停電時や非常時などのバックアップ電源としても活用できる。これもEVだからこそ実現できる大きな魅力のひとつだ。

 今回仕様向上させた新型「e-NV200」は、40kWhの大容量バッテリーの採用により、航続距離300km(JC08モード)を実現したのが最大のポイントで、これは航続距離の延長と充電回数の減少につながる。

 そのほかの「e-NV200」の主な変更点は、以下の通り。

 バッテリー容量が40kWhに増えたことにより、「パワープラグ」の1000Wでの使用時間が、従来の約8時間から約15時間へと拡大しました。「パワープラグ」から給電した後の走行距離にも余裕が生まれます。

 バッテリー容量の低下抑制や耐久性の向上などにより、バッテリーの高寿命化を実現した。これにより、保証期間と保証距離を従来の5年10万kmから8年16万kmへ延長した。

 車両に標準装備している普通充電器を、従来の3kWから6kWへ変更した。オフィスや店舗などで6kW普通充電器(壁掛型)を導入することにより、40kWhの大容量バッテリーでも従来と同等の約8時間で満充電が可能となる。

 大容量バッテリーの搭載で使い勝手が大きくアップした新型「e-NV200」の価格は、商用バンが345万4960円から405万4320円、5人乗りワゴンが460万0800円、7人乗りワゴンが476万2800円だ。(編集担当:吉田恒)