柳瀬氏の答弁で真相解明へ新たな段階

2018年05月13日 11:53

 加計学園・岡山理科大獣医学部創設を巡り、国家戦略特区制度で加計ありきでなかったかの疑惑解明のため、10日の衆参予算委員会に参考人招致された柳瀬唯夫元総理秘書官が2015年4月2日を含め、この前後を含め加計学園幹部らと官邸で3回会っていたことを認めたことを受け、立憲民主党の長妻昭代表代行は「えこひいきでない理由を探すほうが難しい。非常に深刻な問題だ」と公平性を害した対応だと重大問題視した。

 そのうえで柳瀬氏の証人喚問のほか、加計孝太郎加計学園理事長などへの国会招致など、「徹底的に腰を据えて真相解明をやらなければならない」と述べた。

 また総理秘書官経験を有する江田憲司衆院議員(衆院会派・無所属の会)は柳瀬氏が加計学園関係者らと官邸で3回会い、その報告を総理に「一切していない」と答弁したことに「口にばんそうこうでもしてこない限り、ありえない」と強く指摘した。

 立憲民主党の蓮舫参院議員はツイッターで「柳瀬氏の答弁は、とても誠実に答えますとの答弁ではなかった」とし「愛媛県と今治市が保有する柳瀬氏との面会に関する記録をすべて国会に提出してほしいとの要請を予算委員長から行うことを決めた」と10日の柳瀬氏の答弁と2015年4月2日に総理官邸で柳瀬氏と会った愛媛県職員、今治市職員が有する面会時メモ、備忘録など、関係資料との突合で相違点をより浮き彫りにする必要を書き込んだ。10日の柳瀬氏の答弁で真相解明へ新たな段階を迎えた。(編集担当:森高龍二)