安倍晋三総理は16日開いた人生100年時代構想会議で、年功序列的な一律の処遇でなく、成果重視の評価・報酬体系を構築することにより高齢者の雇用は広がっていくとの考えを示し、環境づくりへ厚労大臣らを中心に検討するよう指示した。
安倍総理は高齢者に働く場を提供することは「働きたいと考える高齢者のみなさんの希望を叶えるだけでなく、人口減少の中で潜在成長力を引き上げるためにも非常に大事」と述べた。
また「難しい課題だが、官民挙げて取り組まなければならない国家的な課題であると考えている」とした。
安倍総理は「1人でも中高年の中途採用経験のある企業は2人目以降の採用にも積極的になる傾向がある」とし「高齢者のトライアル雇用を促進する方策を進めていく」考えを示した。
また「高齢者の働く機会は年功序列的な一律の処遇ではなく、成果を重視する評価・報酬体系を構築することで広がっていくと考える」とし「これらの取り組みにより、65歳以上の将来的な継続雇用年齢の引き上げに向け環境整備を進めていきたい」と語り、厚労大臣を中心に検討していくよう指示した。(編集担当:森高龍二)