日産自動車はウクラナのキエフで開催された、UEFAチャンピオンズリーグ2017-2018シーズンの決勝戦で、新型「日産リーフ」などに搭載している自動運転支援技術「プロパイロット」の技術を活用した、自動的にサッカーのピッチに白線を引くロボット、日産「ピッチアール」を披露した。
日産は、多くの人々がサッカーを通じて教育や職業訓練などの活動を推進し、子供たちや若者向けの教育プログラムをも支援しており、サッカーが持つ力を活用して、より公平な社会の実現と、欧州の若者の未来をより明るいものにすることを目的に実施している。
同プログラムは、UEFAこども財団(UEFA Foundation for Children)およびストリート・フットボール・ワールド (StreetFootballWorld)とのパートナーシップを通じて、フランスと英国で実施している。
今回、日産はスポーツを通じた慈善団体Sports Dans La Ville(フランス)とStreet League(英国)から7名の若者をUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦に招待し、試合観戦と伝説的なプレーヤーに会う機会を提供した。
今回、UEFAチャンピオンズリーグ決勝戦で公開した日産「ピッチアール」は、4台のカメラによる映像とGPSによる位置追跡、衝突防止システムを活用し、芝生、アスファルト、砂利で覆われた路面でも、環境に優しい溶解性塗料を使ってピッチのラインを、わずか20分で引くことができるロボットだ。
日産の自動運転技術「プロパイロット」は、日産が提唱している「ニッサン インテリジェント モビリティ」の主要な技術。欧州日産は、「ニッサン インテリジェント モビリティ」を象徴する100%電気自動車の新型「日産リーフ」を欧州で販売を開始。新型「日産リーフ」は欧州で、すでに3万4000人以上のユーザーに納車されている。リーフは欧州の新車アセスメントプログラム、NCAPの安全性評価でも最高評価の5つ星を獲得しているモデルでもある。
また、日産が独自開発した世界初の脳波測定による運転支援技術「Brain to Vehicle(B2V)」を現地に設置した特設ブースにて展示した。この技術は、ドライバーの脳波を測定することで、ドライバーが次にどのようなアクションを取ろうとしているかを予測する。
例を挙げると、ドライバーがブレーキを踏む、ステアリングを回すなどの操作をする直前に、ドライバーの意思を把握し、ドライバーが操作を開始する0.2~0.5秒前にクルマの運転操作を開始する。これにより、ドライバーはより自信を持って、安全かつ快適なドライビングを楽しむことができるという。
日産は、UEFAチャンピオンズリーグの公式スポンサーとなって4年目を迎えた。このパートナーシップは、昨年9月に、2021年シーズンまで契約が延長され、今後ともUEFAチャンピオンズリーグを支援する。(編集担当:吉田恒)