IoT技術の導入で建設現場も効率化

2018年04月02日 06:18

画・IoT技術の導入で建設現場も効率化

様々な分野で研究開発が進められるIoT技術。モノのインターネットという意味をもつIoT技術の導入は、コスト削減による利益拡大を目的として多くの企業で導入についての検討が議論されている。

 様々な分野で活用されているのが「IoT(Internet of Things)だ。IoTとは日本語に直訳すると「モノのインターネット」とも呼ぶべき存在であり、これまでインターネットに接続するために必要だったパソコンやスマホといった情報通信機器以外にもすべてのモノをインターネットに接続できる技術のことをいう。このIoT技術は「モノのインターネット」ということからものづくりの現場において注目を集めており、中でも建設現場においては大きな革命をもたらすのではないかと期待が寄せられている。

 建設現場のIoT技術の活用についてはまだまだ初期段階ということもあり、導入についてもまだまだこれからという部分が多い。それでも将来のIoT技術の発展に対して寄せられる期待は大きく、中でも大手ゼネコンのひとつ・戸田建設<1860>ではIoT技術の導入における建設現場の将来の可能性について様々な構想を発表している。

 戸田建設では「建設の未来像」として長期的な技術開発構想を発表、その構想においては直近の5年間に実現する技術として、「地上構築技術」「地下構築技術」「ICT施工管理技術」の3つの柱を掲げている。「地上構築技術」は、施工前に設計された3Dデータをもとに自動運転されるクレーンや搬送車などを利用してロボットによる建築を行うというもの。「地下構築技術」は地下工事の効率化を進めるというもので、基礎工事などの生産性向上を目的とする。「ICT施工管理技術」はインターネット技術を駆使して現場管理を行うというものとなっている。こうしたIoT技術の導入について、戸田建設では主に高層建築での活用を想定しているが、高層建築だけでなくそれ以外の建築物の工事についても導入を進めていくという。
 
 この戸田建設の構想というものはあくまでも一例であり、IoT技術の導入については建設現場のみならず幅広い分野での議論・開発が進められている。いずれの分野でも共通しているのがコスト削減による利益拡大と、成果物の品質向上を目的としている、という点にある。たとえば建設現場であれば工事の進捗やその品質というものはリアルタイムに情報共有できることが望ましいが、IoT技術の導入によりその情報共有のスピードが格段に向上し、結果的に生産性を高めるということにもつながる。もちろんIoT技術の導入についてはセキュリティ面や活用事例の少なさなど課題もまだまだ多い。しかし、幅広い分野での研究開発が進めば早期の課題解決も見込めるため、今後の技術開発にも大きな期待ができるのではないだろうか。(編集担当:久保田雄城)