花角氏の考え伺いながら取り組む 原発で政府

2018年06月12日 06:54

 菅義偉官房長官は11日の記者会見で、事実上の与野党一騎打ちとなった新潟県知事選挙で自公支持候補の新人・元新潟県副知事の花角英世氏が接戦を制した結果と安倍政権が信任されたと思うかとの記者団の問いに「新潟県民が選ばれた結果であり、政府としてコメントは控えたい」とした。

 また、花角氏が柏崎刈羽原発の再稼働に関して、新潟県の検証に2年から3年かかるとしていることについて「安全最優先で進めつつ、新知事(花角氏)の考えを伺いながら、広く県民の皆さんの理解をいただけるよう(政府として)取り組んでいきたい」とした。

 この日の会見で新潟知事選について菅官房長官は「(地方自治体の選挙は)地域の諸課題について、それぞれの候補者が実績や今後の取り組みを訴え、地元のみなさんが判断されるのが基本と思っている。今回、自公が自信をもって支援した候補を新潟県民に選んでいただいたと思っている」と述べた。

 また自民党の二階俊博幹事長が安倍晋三自民総裁の3選に追い風が吹いてきたという旨の認識を示していることについては「花角新知事は地域経済の発展、生活インフラの整備、所得の向上、雇用の確保を約束して当選したので、政府の経済政策、地方創生などの政策の中で(約束したことに)しっかり取り組んでいただければと思っている」と述べ、安倍総裁の3選に追い風になるのかどうかの認識については答えなかった。(編集担当:森高龍二)