8月の米韓合同軍事演習中止、外交努力を下支え

2018年06月21日 06:13

 韓国国防部は19日、米韓国防当局が例年8月に実施している米韓合同指揮所演習「ウルチ(乙支)・フリーダム・ガーディアン」(UFG)を中止すると発表したことを受け「相応の措置を期待する」と北朝鮮側の対応に期待を示した。

 聯合ニュースは国防部の崔賢洙(チェ・ヒョンス)報道官が同日の定例記者会見で「朝米・南北対話の平和ムードを引き続き維持するのに寄与するための措置」と記者団に答えたとしている。

 河野太郎外務大臣は同日の記者会見で「北朝鮮が善意をもって交渉している間は共同訓練を差し控えるという話が米・トランプ大統領からあったことを受けてのことと理解をしている」としたうえで「北朝鮮が善意をもって交渉していないということになれば共同訓練は再開されると理解しており、日米間の訓練、その他に影響はない」との認識を示した。

 記者団から、米韓合同軍事演習の中止に懸念するところはないかと聞かれ、河野外相は「特に状況に変わりはない」と述べた。

 小野寺五典防衛大臣は「米韓の防衛当局が外交努力をいかに下支えするかといった観点から判断されたのではないかと受け止めている。北朝鮮はしっかりと非核化に向けた動きをするべきだと思っている」とした。(編集担当:森高龍二)