トヨタ、15代目の新型クラウン正式発売、売れ筋は2.5リッターTHS-Ⅱ

2018年06月29日 06:15

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15代目の新型に生まれ変わったトヨタ・クラウン。写真は最上級の3.5リッターハイブリッド搭載の「G-Exclusive」718.74万円

 トヨタ・クラウンがモデルチェンジして正式に発表となった。15世代目の誕生である。同時に発表となった同車の国民車ともいえるカローラとともに、新型クラウンも新たなモビリティライフを提案する、初代コネクティッドカーを標榜する。

 車載通信機DCM(Data Communication Module)を全車に標準搭載。遠隔で走行アドバイスや車両診断が受けられる「eケアサービス」や「LINEマイカーアカウント」をはじめとしたコネクティッド機能を搭載した。この新しい“つながるクルマ”の開設は別項にあらためる予定だ。

 搭載するパワーユニットは3種類。2リッター直列4気筒直噴ターボ、2.5リッター4気筒エンジン+モーターを組み合わせるハイブリッド「THS-Ⅱ」、そしてレクサス車が先行して採用した3.5リッターV型6気筒+モーターのマルチステージハイブリッドだ。

 なかで、ハイブリッドシステムに有段ギヤを組み合わせたマルチステージハイブリッドは、エンジンと走行用モーター両方の出力を制御することで、低速から力強い駆動力を生み出す。加えて、低速域から高速域まで、システム効率の高い動作点を選択し、EV走行領域も拡大することで、エモーショナルな走りと燃費性能に優れた快適なクルージング走行を両立した。

 組み合わせる10段変速制御のトランスミッションは、あらゆる走行シーンにおいて、エンジン回転数をドライバーの意図に対し忠実に変化させ、応答性の良いモーターアシストを可能とし、アクセル操作に連動したダイレクトな加速フィーリングを実現したという。

 グレード構成は、基本的にパワーユニットの搭載ごとに、ベーシックな「S」、装備が充実した「G」、そして18インチホイールなどのスポーツアイテムを装備する「RS」「RS Advance」となる。販売の中心となりそうな2.5リッターハイブリッド車には4WDも用意される。

 価格は2リッターターボ車が、460.62万円から559.44万円、2.5リッターハイブリッド車(FR)が、497.88万円から579.96万円、その4WD車が519.48万円から632.34万円、そして3.5リッターハイブリッド車が623.7万円から718.74万円となる。(編集担当:吉田恒)