妻の夫の仕事への不満が離婚に繋がる? その理由とは

2018年07月15日 17:39

画・妻の夫の仕事への不満が離婚に繋がる? その理由とは

リスクモンスターは、インターネットを利用し全国規模で20~49歳の既婚者女性個人600人を対象に行った「離婚したくなる亭主の仕事」調査結果を発表した。

 リスクモンスターは、インターネットを利用し全国規模で20~49歳の既婚者女性個人600人を対象に行った「離婚したくなる亭主の仕事」調査結果を発表した。

 まず、夫の仕事に対する不満があるかと聞いたところ「不満がある」(回答率49.0%)が「不満はない」(同51.0%)を若干下回る結果となった。「不満がある」と回答した内訳を年齢別でみると「20代」(同53.5%)が最も高く、次いで「30代」(同52.0%)、「40代」(同41.5%)の順となり、40代においては半数を割っている。次に夫の年収別に不満の有無を集計したところ「300万円以上400万円未満」(回答率62.3%)が最も不満が高く、次いで「400万円以上500万円未満」(同55.2%)、「500万円以上600万円未満」(同53.8%)と、年収600万円未満の層において不満が過半数を超えた。夫の仕事に対する妻の不満は、年収400万円未満の低所得層と年収1,500万円以上の高所得層の家庭において高く、中間所得層の家庭において不満が低いことがうかがえる結果となった。

 近年、離婚に関して「3組に1組が離婚している」、「2分に1組が離婚している」などと言われ、離婚率の上昇が注目されている。今回の調査結果において、夫の仕事に対して妻の約半数は不満をもっていることがわかり、そして妻の3人に1人が夫に転職して欲しいと思っており、10人に1人は夫の仕事が原因で離婚したいと思っていることが明らかになった。

 このアンケートの結果から夫の仕事に対する妻の満足度は「夫の収入」に大きく左右されており、平均水準以上の年収があることが必要であるとうかがえるが、それだけでは十分ではないということがわかります。今回夫の勤務先に対して、「残業が多い」、「休みが少ない」、「土日休みではない」、「出張などで不在が多い」という項目の不満足度合いが高まっていることからも、家庭における家事や育児の時間が少ないことに対して、妻の不満が直結していることが見受けられます。

 妻の多くは「仕事ばかりでちっとも家庭のことを手伝ってくれない」という不満を持っていると考えられるが、その一方で夫としては「頑張って働いて給与を稼がなければ妻に不満を持たれてしまう」のであり、まさに板挟みの状態にあることが本アンケートで浮き彫りとなっている。

 とは言え、仕事が原因で離婚したいと考えている妻が10人に1人以上いることも事実だ。仕事が原因で離婚したいと言われぬように、夫自身が働き方を意識することが必要だろう。しかし一方で、勤務先である企業側も、政府の「働き方改革」の推進と歩調を合わせて、残業時間の短縮や休日出勤の低減などに努め、自社の社員が家族から不満を持たれない労働環境を積極的に作っていくことも急務だろう。(編集担当:久保田雄城)