戦闘機を搭載した空母「検討していない」防衛相

2018年08月09日 06:53

 小野寺五典防衛大臣は7日の記者会見で、戦闘機を搭載した空母について記者団から攻撃的なものとみるか、防御的なものとみるかと問われ「日本として、そのような装備は検討していないので、答えを差し控える」と述べた。

 また沖縄県が辺野古埋め立て承認撤回に伴う聴聞を9日に予定し、沖縄防衛局が期日延期を求めたのに対し、出頭できないあるいはやむを得ない理由に該当しないとして認めなかったことに対しては「聴聞通知書や閲覧した資料の内容を精査しており、内容・分量に照らし、準備に相当日数を要することから、聴聞期日の延期を申し出たが、沖縄県側の理解が得られなかったことは誠に残念だ」としたうえで「防衛省としては期日に向け、所要の作業を加速している。適切に対応したい」と述べた。

 山口県と秋田県に設置するための準備を進めている陸上配備型迎撃ミサイル防衛システム「イージス・アショア」について、ロシアが繰り返し懸念を表明していることについては「ミサイル防衛については導入予定のイージス・アショアを含め、国民の生命・財産を守るための純粋に防御的なシステムであり、我が国が主体的に運用するもので、ロシアを含めた周辺諸国に脅威を与えるものではないということを今後とも丁寧に説明していきたい」と述べた。ロシアは日本がアメリカのミサイル防衛システムに組み込まれる危険を懸念している。またイージス・アショアは強力なレーダー波を出すため、人体への影響が懸念されることから地元住民らは不安や設置に反対の声をあげている。(編集担当:森高龍二)