日中平和友好条約署名４０周年に際し、日中両国首脳が１２日、祝電を交換。安倍晋三総理は年内に中国を訪問し、日中関係を新たな段階に引き上げるための意見交換ができることを楽しみにしていると伝えた。
中華人民共和国国務院総理の李克強氏からも「北京で早期にお会いすることを楽しみにしています」と祝電最後を結んでいた。
安倍総理は祝電で「４０年前、偉大なる先人達は、その後永きにわたって日中関係の指針となる平和友好の精神をこの条約に刻んだ。以来、日中両国はその基盤の上に、双方の努力を通じて、政治、経済、文化、人的交流等の幅広い分野で、着実に関係を発展させてきた」とこれまでを総括。
そのうえで「初めての総理就任後、直ちに貴国を訪問し、戦略的互恵関係の考え方を提唱した」と触れ「日中両国は地域や世界の平和と繁栄に大きな責任を共有している。引き続き日中両国が手を携えて協力を深め、国際社会が直面する諸課題の解決に貢献し、その期待に応えていきたいと思う。年内に貴国を訪問し、日中関係を新たな段階に押し上げていくために、有益な意見交換ができることを楽しみにしている」ことを伝えた。
李克強氏は「中国側は日本側とともに引き続き歴史を鑑として、未来に目を向ける精神に基づき、中日間の四つの政治文書で定められた各原則を遵守し、政治的基礎を守り、互恵協力を深め、意見の相違を適切にコントロールし、中日関係の長期的で健全かつ安定した発展を推進していく所存であり、北京で早期にお会いすることを楽しみにしている」ことが伝えられた。（編集担当：森高龍二）
