麻生氏の続投理解できない 社民幹事長

2018年10月03日 08:04

 社会民主党の吉川はじめ幹事長は第4次安倍改造内閣で、麻生太郎副総理兼財務大臣の留任を決めたことについて「公文書改ざんという日本の政治史上かつてない政治不信・行政不信を生んだ不祥事を犯しながら、責任を部下に押しつけ、政治責任を一切取ろうとしない麻生副総理兼財務相の続投は理解できない」と批判した。

 吉川幹事長は「財務事務次官の前代未聞のセクハラ問題でも(麻生氏は)被害者攻撃に終始した。森友・加計学園問題の幕引きは許されないし、大臣としての資質を疑う失言や暴言を繰り返す麻生氏を続投させた安倍首相の任命責任は極めて重い」と早くも任命責任を問う談話になった。

 また、憲法改正に絡んだ人事だと指摘。吉川幹事長は「自民党憲法改正推進本部長には、日本会議国会議員懇談会副会長で首相の側近の1人である下村博文元文部科学大臣を起用し、党議を取り仕切る総務会長には首相に近い加藤勝信厚生労働大臣をあてた」と指摘。

 そのうえで「初入閣の片山さつき氏(地方創生)や石田真敏氏(総務)、岩屋毅氏(防衛)は推進本部副本部長であり、再入閣の根本匠氏(厚労)は事務総長である。今回の布陣は、自民党憲法改正案の早期提出をにらんだ『改憲シフト』が色濃い。しかし、憲法改正は多数決で押し切るものではない。安倍首相の唱える改憲案に対し、自民党内でも異論が多いことを忘れてはならない」と前のめりにゴリ押しする事案でなく、謙虚に対応するべき事案だと強くけん制した。(編集担当:森高龍二)