日ロ首脳会談で交渉をしっかり前進させると総理

2018年11月15日 05:51

 安倍晋三総理は14日、シンガポールなど外遊前の記者会見で「本日、シンガポールでロシアのプーチン大統領と首脳会談を行う。70年以上、解決されてこなかった平和条約の問題について、私とプーチン大統領との手で必ず解決していくとの強い思いの下、じっくり話し合い、交渉をしっかり前進させていく決意だ」と語った。

 また「東アジアサミット(EAS)、APEC首脳会議では、一堂に会した首脳たちに対して、北朝鮮問題、自由で開かれたインド太平洋の実現、自由で公正なルールに基づく経済秩序の強化などについて、我が国の立場をしっかりと訴え、議論をリードしていきたいと考えている」とした。

 河野太郎外務大臣は前日の記者会見で日ロ首脳会談について「会談内容、その他を予断する状況ではないと思うが、プーチン大統領は平和条約締結に非常に前向きなのだろうと我々は思っている」としたうえで「プーチン大統領は日本が北方四島帰属の問題を解決し、平和条約を締結するという立場を取っていることはよく理解されているので、当然、日ロ首脳会合ではこの問題を含む二国間、それから北朝鮮を含む地域情勢、国際情勢について話が及ぶと理解している」と両首脳間の会談で前進があることに期待した。(編集担当:森高龍二)