衆院憲法審で自民ら掟破り、6党会派抗議の欠席

2018年12月01日 07:04

 衆議院憲法審査会が29日、与野党合意のないまま開かれ、自民党の幹事を選任して数分で閉じた。審査会には立憲民主党、国民民主党、日本共産党、自由党、社会民主党、衆院無所属の会が自民党の強引な開催に強く抗議し、欠席した。

 立憲民主党の辻元清美国対委員長は与野党合意のないまま開催されたことに「憲法審査会で絶対にやってはならない『おきて破り』をやった。憲法議論は100年遅れる」と批難。

 辻元国対委員長は「安倍総理の意に沿う人が強引に進めようとして今日の事態を招いた。静かな環境を壊したのは『安倍一派』ではないのか」とも批判した。

 日本共産党の志位和夫委員長も「与党による憲法審査会の一方的開催は『与野党合意での運営』という最低限のルールを乱暴に踏みにじるものだ」と批判するとともに「野党の抗議に対し、自民国対委員長は『国対のコントロールが効かなかった。申し訳ない』と。官邸主導でこの暴挙が行われたことを告白する発言だ。国会を愚弄する暴走は許せない」と怒りをツイッターに書き込んだ。(編集担当:森高龍二)