大嘗祭は皇室行事、国会全会派参加の議論を

2018年12月05日 06:34

 秋篠宮さまが、新天皇が即位した年に採れた新穀を神々に供え、自らも食し、五穀豊穣と国家国民の安寧を祈る『大嘗祭』について「皇室の行事として行われる宗教色の強いものなので、内廷会計で、身の丈にあったもので行うべきと思っている」と語られたことについて、日本共産党の小池晃書記局長は3日、記者団の問いに「政治的発言と指摘する向きがあるが、天皇家の行事のあり方について、天皇家の一員である秋篠宮さまが発言することについては問題があるとは考えない」と答えた。

 そのうえで、小池書記局長は大嘗祭が宗教的儀式であることは明白であり、平成のときの大嘗祭でも多額の宮廷費(公費)を使い、国家的行事として行われたことを取り上げ「国民主権の立場、政教分離の原則に明らかに反している」と指摘した。

 小池書記局長は「憲法にのっとった儀式はどうあるべきか、いまからでも国会のすべての会派が参加した議論を行い、国民的な合意をつくっていくことが必要だ」と求めた。

 秋篠宮さまは「即位の礼は国事行為で行われるものだが、『大嘗祭』は皇室の行事として行われるもの。宗教色が強いものについて、国費で賄うことが適当かどうか。宗教行事と憲法との関係はどうなのかというときに、私はやはり、内廷会計で行うべきだと思っています」と明確に語られ、宮内庁長官に対して「かなり伝えていたが、話を聞く耳を持たなかった。残念なことだった」と心境を語られた。

 宮内庁の西村泰彦次長は秋篠宮さまのご発言を「宮内庁への