トヨタとダイハツ、愛車に後付け可能なペダル「踏み間違い加速抑制システム」発売

2018年12月06日 06:20

Toyota Support System

後付け可能な「踏み間違い加速抑制システム」、トヨタとダイハツから発売。前後のバンパーに超音波センサーを取り付けセンシングする

 トヨタは、販売店装着の純正用品として、現在ユーザーが日常的に使っている愛車に取り付けることが可能なペダル「踏み間違い加速抑制システム」を、トヨタ車両販売店を通じて12月5日に発売した。2009年5月18日~2015年12月8日に販売されたモデル除く「プリウス」用と、2011年12月26日~2018年4月2日に販売された「アクア」用から販売を開始し、今後対象車種を広げていく計画だという。

 近年、駐車場などでの高齢者をはじめとするドライバーのブレーキとアクセルペダルの踏み間違いによる事故の割合が、交通事故全体のなかで増えていることを踏まえて実施に移した施策だ。また、既存のトヨタ車ユーザーからも事故を未然に防ぐ装備装着の要望が多かったことに応えた結果だ。

 トヨタは、「交通事故死傷者ゼロ」の究極の目標に向け、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」と「インテリジェントクリアランスソナー(ICS)[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」の新型車への採用を進めてきた。今回、現在のクルマに長く使っているユーザーにも「踏み間違い加速抑制システム」を提供することで、より多くの方々に、安全・安心を提供していくとしている。

 この「踏み間違い加速抑制システム」は、車両前後に取り付けた超音波センサーにより、前方または後方、約3m以内にある壁などの障害物を検知し、まずブザー音で注意喚起する。それでもブレーキと間違えてアクセルを強く踏み込んでしまった際には、加速を抑制し、衝突被害の軽減に貢献する。これがシステムの第一の機能だ。

 また、後退時は、障害物を検知していない状態でも、約5km/h以上でアクセルを踏んだ場合、速度が出過ぎないよう加速を抑制する。プリウス、アクア用の同システムの価格は取り付け費用を含まず5万5080円。

 トヨタのグループ会社のダイハツも同様のシステム販売を開始。当面、2007年に発売した軽自動車の2代目タント(L375型)用が標準取り付け費用を含め5万9508円で受け付ける。(編集担当:吉田恒)