法務省と厚生労働省は27日、日本語教育など必要な講習を受けさせないでタイ人の実習生を3つの会社で働かせていたとして、兵庫県加西市の監理団体「協同組合クリエイティブ・ネット」の活動許可を取り消す処分を行うとともに、3つの会社については実習計画認定の取り消しの処分を行った、と発表した。
3つの会社は「タミワ玩具株式会社」「有限会社フジモト」「明加繊維株式会社」。有限会社フジモト」と「明加繊維株式会社」は外国人技能実習機構による実地検査に当たって技能実習生に対して虚偽の答弁を行うよう指示していた。また「タミワ玩具株式会社」と「明加繊維株式会社」は外国人技能実習機構の実地検査に虚偽の報告をしていた、としている。
不正は加西市内の会社で働いている技能実習生から必要な講習を受けていないのに働かされている、との連絡が外国人技能実習機構にあり、会社に技能実習生を紹介したクリエイティブ・ネットを立ち入り検査して分かった。今回の処分でクリエイティブ・ネットは今後5年間、団体としての活動ができない。悪質案件は徹底調査し、厳正に対応することが外国人技能実習生受け入れや外国人材受け入れ環境の整備につながると期待されている。(編集担当:森高龍二)