立憲民主党の枝野幸男代表は8日、運輸労連の会合でのあいさつで「平成の30年間は競争を加速すればみんな良くなるという幻想のなかで生きてきた結果が『今だけ、金だけ、自分だけ』の風潮を強めてしまい、格差と分断が広がる状況になってしまった」と『お互い様』の希薄化が格差社会を加速させてしまったとの認識を示した。
そうした中で「しわ寄せが運輸現場に多く押し付けられている」とも語り「(統一地方選挙、夏の参院選挙という)2つの選挙を迎えるこの年に、新しい時代の新しい社会の姿を野党第一党の責任として明確に示し、国民の皆さんのご理解を得ていきたい」と「新しい時代を拓く1年にしたい」との決意を述べた。
運輸労連の難波淳介中央執行委員長は「長時間労働の是正と賃金水準の引き上げのためには公正取引による適正な運賃水準の確保が必要」とし「元受・下請という多層構造システム全体の最適化が求められている」と述べた。
難波氏は「今年を組織の壁を越えた魅力ある運輸産業構築の起点の年とし、春闘を通じてドライバーの労働条件など諸課題を解決し、人の集まる運輸産業とする運動を進めたい」とした。(編集担当:森高龍二)