昨春の国立教員養成大学や学部卒業者の62%が教員として国公私立の幼稚園、小中学、高校、中等教育、特別支援学校などに就職していたことが文部科学省の調べで分かった。前年より教員就職率は2.4ポイント増加した。
国立教員養成大学や学部卒業者は昨春1万479人で、このうち6494人が教員として就職した。うち41.2%にあたる2674人は病休や産休、育児休業などの代替教員などの臨時的任用だった。
また教員以外の職に就いたものは1892人(うち150人は保育士として就職)。1137人は進学。未就職などその他は946人になっていた。
文部科学省では教員就職率が増加した要因として教員採用数が増加したことに加え、教員養成大学や学部の入学定員減によるものとみている。
ちなみに教員就職率の高い大学は鳴門教育大学で77.9%、兵庫教育大学の74.7%、愛知教育大学の71.8%と10人中7人が教職に就いていた。逆に低かったのは秋田大学で44.5%、琉球大学で47.2%、鹿児島大学で同、岩手大学で49.1%といずれも5割を割っていた。(編集担当:福角忠夫)