原発が必要ないこと改めてはっきりした 枝野氏

2019年03月13日 06:35

 立憲民主党の枝野幸男代表は11日、福島、宮城を訪ねた後、記者団に答え、原発について「8年経ってもふるさとに戻れない、そうした方々がたくさんいる結果、町が戻らないという状況を改めて目にした。甚大な影響を与えるリスクを考えた時、原発には合理性がない」と述べた。

 また「原発がほとんど稼働されない中で、エネルギー・電力供給は十分にまかなえてきているので、原発が必要ないことも改めてはっきりした」と原発ゼロ社会実現の必要を述べた。

 また被災地を訪ねての感想を問われ「住民の皆さんの期待する復旧復興のスピードを考えると、残念ながら、ようやくハード面で形が見えてきた状況だ。ソフトを含めた暮らしの立て直しを考えると、もっと加速できなかったのかと忸怩たる思いを抱いている」と震災発生当時、官房長官を務めていた立場としての思いを語った。

 枝野代表は「ハードだけではなくて、お一人おひとりの暮らし向きをどう立て直すお手伝いができるかが政治に問われている」とした。(編集担当:森高龍二)