現代の消費スタイル。「身の丈にあった堅実な生活がしたい」9割

2019年04月21日 12:10

画・現代の消費スタイル。「身の丈にあった堅実な生活がしたい」9割。

マイボイスコムが「消費スタイル」に関する意識調査を実施。「自分の収入や資産にあった堅実な生活がしたい」が88%で大多数。手に入れる価値があるものは「持家」36%、「車」24%、「パソコン」19%。

 2014年の消費税増税の後、消費の低迷が続いている。景気回復を受けて消費動向は改善傾向で推移しているものの消費者の節約ムードが払拭されたとは言いがたい状況だ。そもそも日本は人口減少社会であり、内需が大幅に増える見込みはない。将来の収入増加にも限度があり、人々が節約ムードになるのは消費税増税の影響だけではないであろう。大多数の人々が多くを望まず堅実な暮らしを理想とする、そんな時代だ。

 マーケティング業のマイボイスコムが「消費スタイル」に関するインターネット調査を2019年3月上旬に実施、1万624件の回答を得て、その集計結果を11日に公表した。

 生活に関する考え方として、「A、多少家計で無理をしても、高級なもの・質の高いものに囲まれた生活がしたい」、あるいは「B、自分の収入や資産にあった範囲で、堅実な生活がしたい」のどちらに考え方が近いかをたずねた結果、「Aに近い」が2.5%、「どちらかといえばA」が9.9%、「どちらかと言えばB」が35.3%、「Bに近い」が52.3%とBの「堅実な生活」に近いと答えた者が87.6%と9割近で大多数となっている。

 消費スタイルに関する考え方を複数回答で答えてもらった結果では「話題になっている商品でも、自分の趣味にあわなければ買わない」が49.8%と約半数の者が回答し最多となっている。ついで「買い物をすることは楽しい」が44.4%、「お金が貯まっていくことに幸せを感じる」が34.2%などとなっており、自分に必要だと思った買物はするが、一方で堅実に貯金もするという消費スタイルであるようだ。

 「自分にとって手に入れる価値がある(ローンを組んででも手に入れたい・利用したい)と思うもの」について複数回答で答えてもらった結果では、「持家」が36.3%で最も多く、次いで「車」24.0、「パソコン」18.9%、「海外旅行」10.8%などとなっている。「持家」の購入に関しては戦後一貫して貯蓄の目的の上位に入っており、また「車」や「海外旅行」のための貯金も今までと変わらないものだ。一方、「なくてもかまわないと思うもの」の上位は「高級ブランドの服・バッグ」が57.0%で最も多く、次いで「宝飾品」の54.8%となっている。

 自分の価値観から満足できるものには惜しみなく支出するが、そのために貯金をするなど、限られた収入の中でやり繰りしながら堅実に消費を楽しもうという現代の消費スタイルが見て取れる。成熟した消費者行動とも言えるのかも知れない。(編集担当:久保田雄城)