象徴として受け入れてくれた国民に感謝と陛下

2019年05月01日 08:44

 明仁天皇は30日、退位礼正殿の儀に臨み「即位から30年、これまでの天皇としての務めを国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは幸せなことでした」と述べられ「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に心から感謝します」と陛下としての最後のことばを国民への感謝の気持ちでしめられた。

 また「明日(あす、5月1日)から始まる新しい令和の時代が平和で実り多くあることを皇后と共に心から願い、ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」と我が国と世界の人々の幸せを祈られた。

 日韓関係が徴用工問題や竹島(独島)などをめぐる問題で悪化が懸念されるなか、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は30日、退位する明仁天皇に書簡を送り、在位中に平和の大切さを守ることの重要さを強調してきたと評価するとともに、両国関係の発展に大きく寄与したことに謝意を表明した。韓国外交部の金仁チョル(キム・インチョル)報道官が定例会見で明らかにしたと聯合ニュースが伝えた。

 そのうえで、報道官は「文大統領は明仁天皇が退位後も両国関係の発展のため尽力することに期待を寄せた」ということも伝えた。(編集担当:森高龍二)