シングルモルト・ウイスキーの「ザ・グレンリベット」が、とんでもない限定商品をリリースした。世界限定155本、日本市場では限定2本だけの50年モノ「ウィンチェスターコレクション50年 ヴィンテージ1967」だ。
「ウィンチェスター」とはグレンリベット蒸溜所の現マスターディスティラー(蒸溜責任者)の名、アラン・ウィンチェスターであり、「1967」は蒸溜・樽詰した年である。
この国内限定2本の小売価格は発表されていないが、すでに販売先は決まっているようで、うち1本はザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町「The Bar illumiid」において、7月1日からボトルキープ・プラン1名限定で提供する。そのボトルキープ価格は、なんと「700万円」だ。
この700万円という価格には、高級ホテルを舞台にアイコン的なレストランやバーの空間デザインを手がける小市泰弘氏デザインの特別な椅子と江戸切り子の特製グラスがセットとなるということだが……。なお、価格に消費税は含まれるが、別途13%のサービス料が必要だ。
国内でわずか2本の稀少すぎるスペイサイドモルト。もう1本は九州の取引先にわたるという。
記憶がやや曖昧だが、20年ほど前に、やはり英国エリザベス女王即位50年を記念して50年熟成の限定ウイスキー「ロイヤルサルート50年」の発売をシーバスブラザーズ社が在日英国大使館で記者発表。国内では確か限定3本、350万円で販売されたことがある。日本橋三越で販売するとした。が、発売当日に長蛇の行列ができる騒ぎとなり、あわてた三越は抽選で販売した。
しかし、その1年後に筆者は都内の有名ホテルのメインバーで、そのボトルストックを3本発見したことがある。限定ボトルという代物、何やら謎めいている方が価値が落ちないのか?(編集担当:吉田恒)