立憲民主党の蓮舫副代表は10日、参院決算委員会で年金のみの収入で夫婦(夫65歳、妻60歳)が暮らすには30年間で別途に2000万円が必要との金融審議会の報告や年金制度の質問を終え、麻生太郎財務大臣が審議会報告書の冒頭部分のみ読み、全文を読まなかったということに「5分で読める報告書を担当の麻生大臣が読んでいなかったのに驚いた」と述べた。
そのうえで「麻生大臣が『25万円あれば豊かな生活ができるが5万円足りない。そこを赤字と言ったのが不適切』と言っていたが、報告書のどこにも『25万円が豊かな生活の額』と書いてない。『5万円が収支で足りないから、足らざる部分を補うために2000万円を貯金しろ』という報告書なので、読んでいない人が滅茶苦茶なことを言っている。びっくりした」と感想。
蓮舫副代表は「年金の財政検証も選挙後という姿勢も今わかった。予算委員会を開きたくない理由がむしろ理解できてしまうが、立法府としては国民の思いを代弁し、しっかり審議すべきなので、引き続き強く要請する」と衆院では100日、参院でも60日あまり政府与党が審議拒否をしている「予算委員会」について、委員会を開くよう強く求めていくとした。(編集担当:森高龍二)