新屋ありきではなかった、岩屋防衛相、強調

2019年06月16日 08:32

 岩屋毅防衛大臣は14日の記者会見で陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備に当初から秋田県秋田市の陸上自衛隊新屋演習場ありきではなかったのか、との地元民らから声が上がっていることに「新屋演習場ありきという考え方で臨んだわけではないということは是非、御理解いただきたいと思う」と新屋ありきではなかった、と強調した。

 岩屋防衛大臣は「イージス・アショアを配備するに当たって、全国の自衛隊が有する演習場の中で、適地はないかということで調査をしたことは事実で、それに加えて、演習場のみならず、他の国有地においても適地はないかということも併せて調査をさせていただいた結果だ」と改めて新屋演習場が適地だとの判断に至った旨を語った。

 そのうえで、秋田市へは「基本的に私がお伺いしたいと思っている」と自ら訪問し、説明したい旨を語った。そのため調整に入っているとした。またもう一方の配備先候補地の山口県への自らが訪ね、一連の問題も説明していく考えを示した。

 岩屋防衛大臣は「今般、他の国有地検討についての資料の中で、ミスがあったことを改めてお詫びを申し上げたい」とし「しっかりと内容を確認し、資料の修正等の作業を進めている。作業が終わり次第、改めて地元の皆様に丁寧に説明させていただきたい。しっかりと精査する必要があるので、(地元に説明する)時期については現時点で予断をもってお答えすることは控えたいが、慎重かつ一定のスピード感をもってやらなければいけないと思っている」と記者団の問いに答えた。(編集担当:森高龍二)