職員居眠りに「緊張感欠く」岩屋防衛相

2019年06月11日 06:48

 岩屋毅防衛大臣は10日の参院決算委員会で陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」設置候補地の秋田市で行われた8日の地元説明会中に東北防衛局職員が居眠りしていたことを陳謝した。

岩屋防衛大臣は「緊張感を欠いた不適切な行為で、二度とこのようなことが起こらないよう指示を徹底していく」と述べた。立憲民主党の蓮舫議員の質問に答えた。説明会出席住民から居眠りしていた職員や防衛省に怒りの声が向けられている。

 イージス・アショア設置候補地を巡っては、ほかの候補地はまわりに高い山があり電波を遮るなど適地ではないなどとしていたが、選定データの一部にミスがあったことが表面化。防衛省の説明にも、住民は陸上自衛隊新屋演習場に当初から設置ありきで、理由を跡付けしたのではと不信感を募らせている。

 秋田県の佐竹敬久知事は同日の県議会で「防衛省が信頼を取り戻す明確な対応をしない限り、肯定的に協議できない」との考えを示した。(編集担当:森高龍二)