230メートル以上の距離なら人体に影響なしと

2019年05月30日 06:27

 防衛省は秋田、山口に新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の設置を進めるため、27に秋田で、28日に山口で、イージス・アショアを運用した場合のレーダーによる人体への影響調査などの結果を説明した。

 説明ではレーダーから半径230メートル以上離れた場所では人体への影響はない、航空機の運航上の影響ではレーダーから半径2475メートル以内で飛行した場合、計器などに影響が出る可能性があるとしている。

 ただ今回の調査結果は実物が存在しないため、米国のデータに基づく想定上の数値を基にしており人体への景況など懸念を完全に払しょくするものとはいえそうにない。

 またイージス・アショア設置が敵の攻撃目標にされる危険を高めることへの懸念に対し防衛省は防空部隊を配置し周辺地域を含め防護するなどとしている。

 現地入りした原田憲治副大臣は地元議会や住民に対しても説明をしていくとし、誠意をもって取り組むとの考えを示した。また、岩屋毅防衛大臣は28日の記者会見で「24時間365日、ミサイル防衛にしっかり対応するためには国内の2カ所にイージス・アショアを配備できれば、おおよそ日本の全空域をカバーすることができると判断している。これからも地元の不安、懸念を払拭することができるよう丁寧に説明を尽くしていきたい」と語った。(編集担当:森高龍二)