NTTレゾナントはスマホ・タブレットでニュースを閲覧している20代から50代の男女を対象にアンケートを実施。スマホ・タブレットでのニュース閲覧時間は平日でも平均50分。一方で政治経済などのニュースを読めていない人も多数。
情報収集の方法と言えば何が思い浮かぶだろうか。スマートフォンやインターネットがここまで普及する前の時代であれば、ほとんどの人が新聞やテレビのニュースと答えただろう。しかし若者のテレビ離れが進んでいるとも言われる現代において、ニュースを見るために毎朝毎晩欠かさずテレビをつけておく人ばかりではない。サラリーマンが電車の中で新聞紙を折りたたんでまで熱心に情報を集めていたのもすでに昔の話である。現代のサラリーマンが電車の中でニュースを読むなら、新聞ではなくスマホのアプリを起動させるのが一般的だろう。
スマホ・タブレットによるニュース閲覧に関してアンケート調査を実施したのはNTTレゾナントである。調査対象はスマホやタブレットでニュースアプリを閲覧している20代から50代の男女800人。1日のニュース閲覧時間は平日でも平均50分、休日では54分という結果となった。
スマホやタブレットのように手軽にどこにでも持ち運べるツールは考えるまでもなく便利だ。持ち歩いてかさばる事もなければ、視聴する場所を制限される事もない。そのため読むべきニュースを読めているといった回答は約8割と高い結果となっていた。そして見たい時に見たいものを見られるツールであることを裏付けるように、ニュースアプリの利用目的としては50.8%の人が必要な情報を収集するためと答えていた。
しかしここで考えるべきは、人々が必要とする情報と本当に見るべきだと思う情報との間に乖離が生じている事だ。必要な情報を収集しやすいのがニュースアプリの特徴だが、ニュースアプリを利用する目的の49.5%は時間つぶしのためとの回答となっていた。アプリと言う特性上、ニュースとは言えそこには少なからず娯楽性を含めている。政治や経済などは言うまでもなく全ての国民が関心を持つべきニュースであるが、実際にスマホやタブレットで政治ニュースや経済ニュースに触れる機会はあまり多くない事が今回のアンケートで判明している。
手軽に情報収集ができる時代は非常に便利であると言える。だからこそ自分にとって本当に必要とすべき情報はなんであるのかを取捨選択し、見るべきニュースを見られるアプリとして確立させる事が重要だろう。(編集担当:久保田雄城)