アベノミクスで暮らしは良くなったか。厚労省が3日までに発表した2018年国民生活基礎調査の結果、生活意識で「生活が苦しい」と回答した世帯が「55.8%」と前年より1・9ポイント増えたことが分かった。
このうち「大変苦しい」は24.4%で前年より0.6ポイント上回った。サラリーマン世帯では実質賃金のマイナスが響いているもよう。「ややゆとりがある・大変ゆとりがある」と答えた世帯も4.3%と前年より0.7ポイント減少した。
高齢者世帯に限ると「大変苦しい」は前年と変わらず22%、「やや苦しい」が前年より0.9ポイント増え33.1%になった。「ややゆとりがある、大変ゆとりがある」は3.6%と前年より1.8ポイント減少した。
「大変苦しい」と答えた世帯では「児童がいる世帯」に最も多く、27.4%。前年より2.3ポイント増加した。「やや苦しい」も34.6%と前年より1ポイント増えた。一方で児童のいる世帯では「ややゆとりがある・大変ゆとりがある」は4.6%と前年より1.5ポイント増えていた。現役世代での所得格差もうかがえる結果になった。生活意識は昨年7月12日現在での調査結果。(編集担当:森高龍二)