農林水産省は台風や干ばつ、病害虫の影響を受け、未曾有の不作となったサトウキビの生産回復対策をとるため、24年度予算案に11億3000万円を計上した。
内訳は沖縄・鹿児島南西諸島のさとうきびを生産する全ての島を対象に環境に配慮しながら、地域の特性に応じた適切な防除を島全体で推進するため、1反(10アール)あたり2200円相当を定額補助するための費用として7億円。
ハーベスタ、防除機など効率的、持続的な生産体制確立のために必要な農業機械等のリース導入を支援するためリース料の6割を上限に支援するために4億3000万円を計上した。
サトウキビは今年度から来年度産について生産量は沖縄県では復帰後最低(65万トン)になる見通しといわれている。このため農家の減収が深刻で、沖縄県ではサトウキビ農家に支払われる交付金についても来年度は上乗せするよう国に要請している。(編集担当:福角忠夫)