日産自動車は、世界初の先進運転支援技術「プロパイロット2.0」を搭載した新型「スカイライン」を発表した。発売は9月から。
1957年に初代が誕生し、今年で62年を迎えた「スカイライン」は、数々の伝説を生んできた日産を代表するスポーツセダンだ。同時に、歴代「スカイライン」は、その時代の最先端の技術を搭載してきたクルマでもある。そして今回、世界初の先進運転支援技術「プロパイロット2.0」を搭載した新型も新しい時代の幕開けのモデルとして発表となった。
ガソリンモデルは、3リッターV型6気筒ツインターボエンジンを新搭載。圧倒的なパフォーマンスと研ぎ澄まされたレスポンスを両立したVR30DDTT 型3リッターV6ツインターボエンジンは、プレミアムスポーツセダンとしての運転の楽しさと圧倒的な走行性能を追求。ドライバーは、様々な走行シーンにおいて、アクセルを踏んだ瞬間から力強い加速を味わうことができる。また、「スカイライン」史上最高の400馬力を超える最高出力を実現した400Rもラインアップした。
新搭載したインテリジェント・ダイナミックサスペンションは、走行シーンに合わせてサスペンションの減衰力を細かく制御し、クルマの挙動を安定させる。スポーティな走行での優れた操縦安定性を実現し、車体の揺れを低減して快適な乗り心地を提供するという。
ダイレクトアダプティブステアリングは、ステアリングの切り始めのレスポンスを向上させ、ライントレース性を高めた。さらに低速から中速での操舵の過敏さを軽減しながら、クルマの応答性を向上した。日産独自の車両運動制御技術と相乗効果は、驚異的なハンドリング性能と感動できる乗心地を提供するとも。
高速道路の複数車線をナビゲーションシステムと連動して設定したルートを走行し、ドライバーが常に前方に注意して道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて、同一車線内でハンズオフドライブが可能となる世界初の先進運転支援技術「プロパイロット 2.0」をハイブリット車に標準装備した。
また、「プロパイロット 2.0」での走行中に、ドライバーが警報に反応せずシステムが車両を緊急停止させた際に専用のオペレーターに自動接続する「プロパイロット緊急停止時SOSコール」を搭載した。
ナビゲーションシステムで目的地を設定し、高速道路の本線に合流するとナビ連動ルート走行を開始する。ナビゲーションと周囲の360度のセンシング情報に基づいて、ルート走行中の分岐や追い越しのための車線変更の適切なタイミングをシステムが判断し、ドライバーに提案。そして、ドライバーがハンドルに手を添え、スイッチ操作で承認することで、車線変更支援を開始。車線変更や追い越し、走行車線への復帰も自動で行なう。
新しいNissan Connectサービスでは、次世代の専用車載通信ユニットによる多彩なサービスも提供する。クルマと社会がつながることで、新しいカーライフの提供を目指し、「スカイライン」から新しいNissan Connectを大幅に拡充する。
通信によりナビの地図更新を自動で行なう「OTA(Over The Air)自動地図更新」や、ナビとスマートフォンの連携によりクルマに乗る前の現在地から車を降りてからの最終目的地までのシームレスな道案内を可能にする「ドアtoドアナビ」、先般詳細を報告した車内がWi-Fi環境になる「docomo In Car Connect」など多彩なサービスを提供する。
新型スカイラインの価格はハイブリッドの2WDモデルが547万4520円から604万8000円、同4WDモデルが575万4520円から632万7720円。V6ガソリンターボ車が427万4640円から481万8960円、注目の400ps仕様の「400R」グレードが552万3120円だ。遂にR32型GT-Rを超えるプライスラインとなった。(編集担当:吉田恒)