インターネットが世界に普及し始めたのは既に四半世紀以上前のことである。グローバル化という用語は流行語になりインターネットで実際に生の英語のやり取りを日本人も体験できるようになった。
英語はグローバル言語であるから世界各国は1990年代から英語教育に力を入れ、今やビジネスパーソンの間では英語によるコミュニケーションは当たり前になった。そんな中、日本人は英語が不得手な人々として有名になっているのが現状だ。日本政府もようやく小学校からの英語教育やヒヤリング・スピーキングにウエイトを置いた英語教育に力を入れ始めたばかりだ。
国際ビジネスコミュニケーション協会が6月に全国の20代~50代のビジネスパーソン男女500名を対象に行った「英語学習の実態と意欲」に関する調査の結果を23日に公表している。レポートによれば日本人の英語に対するイメージは「好き」が17.6%、「どちらかといえば好き」が36.0%で両者を合わせると半数を超える53.6%が好意的だ。しかしまた「嫌い」も21.4%おり、ビジネスパーソンの5人に1人も英語嫌いがいることになる。
「英語が好き」の割合は半数を超えているが、「英語は得意か」との質問に対しては、「得意」が8.0%、「どちらかといえば」23.0%で「得意」と思っている者割合は31%に過ぎない。一方、「苦手」と答えた者は39.4%と4割も存在し、「どちらかといえば苦手」の29.6%と合わせると69.0%、7割の者が「苦手」と答えている。
「現在、英語の学習をしているか」との問いには、「している」はわずか19.2%と2割に満たず、「していない」が8割となっている。一週間の英語学習時間を聞くと、「1時間未満」が29.2%と最多で、「1~2時間」が21.9%、「2~3時間」が18.7%で3時間未満の者が69.8%と7割を占める。逆にみると48.9%と半数近くは2時間以上の学習をしていることになる。
2時間以上の学習者の割合を世代別にみると、「20代」が43.8%、「30代」が55.2%、「40代」が31.8%、「50代」が76.9%となっている。40代でもっとも低く、50代で最も多いという結果は仕事上の時間の都合、余裕によるのかも知れない。
「道で困っている外国人がいたら英語で話しかけるか」という問いに対しては、「話しかけない」が50.2%と半数を超えている。来年のオリンピックを控え多少心配だ。(編集担当:久保田雄城)