10月25日から東京ビッグサイトをメイン会場に周辺のエリアや屋外まで会場を広げて開催され、一般公開される「第46回 東京モーターショー2019」の国内外のメーカー出展概要が、一部明らかになってきた。
まず注目はマツダだ。今回マツダはこのショーで、同社初の量産型電気自動車(EV)を世界初公開する。マツダによれば、「新型EVは、新たにマツダのカーラインアップに加わる新世代商品の第3弾。マツダの開発哲学である人間中心の設計思想を基に、EVの特性を最大限に活かすことで、ドライバーが自然に心から運転を楽しめる走りを実現している」としている。非常に楽しみな1台だ。
三菱自もスモールサイズの電動SUVコンセプトカーを世界初披露する。これは、独自の電動技術と四輪制御技術を投入したPHEV・4WD「SUV」の新しい提案となる。
SUBARUも一部情報を公開した。ワールドプレミアとなるモデルは、新型レヴォーグ・プロトタイプだ。新型は楽しみだが、SUBARUブースには気になるモデルが展示される。それは、「WRX STI EJ20 Final Edition」と名付けられた特別仕様車の公開だ。これについて資料は、初代レガシィに搭載してデビューしたEJ20型ボクサーエンジンについて記載している。そこには、「1989年から長年にわたって主力エンジンであったEJ20型水平対向4気筒エンジンの生産を、今年度内に終了する予定。これに伴い当該エンジンを搭載する日本市場向けの現行型WRX STIは、2019年末で受注を終了する」として、その集大成となるのが東京モーターショーで公開する特別仕様車「EJ20 Final Edition」だという。このクルマは抽選で555台の限定発売となる予定だ。「555」という数字の意味はスバリストなら、すぐに理解できるはず。なお、SUBARUブーズは青海展示棟(Mega Web)に設置となる。
数少ない海外メーカーの展示では、アルピーヌが今年のル・マン24時間レース会場で発表されたアルピーヌA110Sを参考出展するという。 アルピーヌA110は、徹底した軽量化が図られたコンパクトなボディ、ミッドシップ・エンジンレイアウト、正確なハンドリングで、かつて多くの人々を魅了した先代アルピーヌA110を現代に復活させたフレンチスポーツだ。 今回参考出展するアルピーヌA110Sは、このアルピーヌA110のパワーを高め、それに伴いシャシーに専用のセットアップを施したモデルだ。
ホンダは新型FIT(フィット)を世界初公開する予定だ。4代目となる新型FITは、独自のセンタータンクレイアウトによる広い室内空間と多彩なシートアレンジを継承しながら、ハイブリッドモデルにはより小型になった2モーターハイブリッドシステムを搭載してデビューする予定だ。加えて海外ではすでに公開している量産型EVの「Honda e」を日本で初公開する。同時に、10月にマイナーモデルチェンジとして発売を予定している「FREED」も楽しみなモデルと言えそうだ。クロスオーバースタイルのデザインで、遊び心と力強さを表現した新グレード「FREED CROSSTAR(クロスター)」が新たなラインアップに加わる。
また、二輪車では、ワールドプレミアとして、世界中で多くのユーザーに支持されてきた「Super Cub」シリーズをベースにしたコンセプトモデル「CT125」を初公開するという。
ホンダの隠れた世界初公開モデルは、「BENLY e」と「GYRO e」の2台だ。独自の脱着式電池Honda Mobile Power Packを搭載した、ビジネス用の電動コミューターモデル2機種だ。ガソリンエンジンのモデルで培った、優れた積載性や耐久性、さまざまな場面で取り回しの良いサイズ、配達ボックスの装着を考慮した広く平らなリアデッキなど、業務用車両に求められる商品力・機動性は継承し、電動化によって環境性能と静粛性を高めたモデルだという。(編集担当:吉田恒)