関電幹部招致拒否に与党を非難 安住国対委員長

2019年10月11日 06:57

 安住淳衆院共同会派(立憲民主・国民・社保・無所属クラブ=立民社)国対委員長は9日、共同会派国対役員・筆頭理事合同会議で関西電力役員らが福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)から3億円を超える金品を受領した問題で、関電幹部を衆院予算委員会に参考人招致することに「民間事業者」を理由にあげて拒否している与党を強く非難した。

 安住委員長は「過去、国会に民間事業者は山のように来てもらっている」と指摘し「民間事業者という形式は取っているが(関電は)一社独占で公共性が高く、原子力という国の根幹政策に関わっているところで起きた不祥事」と拒否するに値しない旨を強調。

 また「菓子折りの下に小判や金が入っているなどというのは国民から見れば『いつの時代』と思う話。記者会見で自分の都合のいいことは話すが国会に来て都合の悪いことを聞かれるのは嫌というのはダメだ。それをかばう自民党や公明党には『国民に向かってあなた方それでいいの』と言いたい」と招致拒否姿勢を強くけん制した。

 金品受領問題で関電の八木誠会長は9日辞任。岩根茂樹社長は一連の問題の「第3者委員会」による調査結果報告日付で辞任が決まった。12月辞任のもよう。安住委員長は「関電問題について彼らが立場を離れたからと言って逃げおおせることはさせない」とも述べた。(編集担当:森高龍二)