西岡ルール廃止で合意 与野党の国対委員長

2013年02月20日 10:00

 与野党国会対策委員長会談が19日行われ、国会同意人事案件についての事前報道ルールを廃止することで合意した。これは国会同意人事の内容が事前にマスコミ報道された場合には人事案の提示も受け付けないとした西岡ルールの弊害について与野党の国会対策委員長が認識を共有したもの。

 また今後、国会同意人事では内示までのあらゆる過程で情報管理の徹底を図ることを政府に求めていくことにしたほか、人事案件内示前に人事案が報道された場合、内示後、政府に対して情報漏えいがなかったかを調査させ、各院の議会運営委員会の理事会に報告させることにするなどでも一致した。

 自民党の石破茂幹事長は19日、西岡ルールについては日銀人事が提示される前に見直されることが望ましいとの考えを示していた。

 石破幹事長は19日の記者会見で「日銀の人事というものは極めてわが国に大きな影響を与える人事であり、世間の注目を集めている」との認識を示し、「日銀の人事が同意を求める形で提示される前に、できればルールが各党合意の下で形成される方が望ましいのは間違いない」と語った。

 西岡ルールは政府がマスコミなどに国会同意人事案件を国会提示前に漏らすことにより、新聞紙上などで既成事実化し、野党の反対を乗り切ろうとするような行為を阻止するため、事前報道がマスコミなどで行われた場合には人事案件の提示そのものを受け付けないとしたもの。(編集担当:森高龍二)