枝野代表呼びかけは「立憲とともに行動を」

2020年01月07日 06:18

 立憲民主党の枝野幸男代表は5日、国民民主党などへの呼びかけに国民民主党の玉木雄一郎代表が「しっかり協議し新党を作りたい」などとしたことに、認識にズレがあると指摘した。

 枝野代表は「私は新党をつくるつもりは100%ありません」と結党の原点からブレない姿勢を改めて示した。

 枝野代表は記者団の問いに「新党を作るような呼びかけをしたことは一切ございませんし、(両党の)幹事長レベルでの話し合いでもそうしたことについて前提とした話は一切していないと承知しています」と答えた。

 また枝野代表は「(玉木氏は)何か勘違いをされていると思います、幹事長間で(の協議を)。社会民主党さんも、社会保障を立て直す国民会議の皆さんも、無所属フォーラムの皆さんもそうした認識はされていないと思っています」と新党をつくり1本化するという呼びかけではないことを強調し、釘を刺した。

 また党首会談について「幹事長間で話し合いを積み重ねてきた上での党首会談ですので、2回以上やるつもりはありません。1回で出来なければ出来ないので、出来なければ別々の党で最大限の連携をするということで共同会派の連携を深めていけばいいと思っている」と述べた。

 枝野代表は昨年12月に「理念政策をともにする方が個人として入党いただけるなら歓迎するとの立場だったが、共同会派結成にあたっての合意に基づき、一体となった国会対応で成果をあげることができたことは会派を共にする皆さんが寛容な心でご尽力をいただいた結果と感謝しています。会派を共にする皆さんとは、十分、理念政策の共有をしていただいていると考えます」と述べ「総選挙で政権奪取し『まっとうな政治』を取り戻し、国民生活と公平公正な社会を守るため、会派結成にあたって合意した考え方に基づき、共同会派を共にしていただいている政党、グループの皆さんに幅広く立憲民主党とともに行動していただきたい」と呼び掛けた。

 この呼びかけを受け、国民民主党の平野博文幹事長と立憲・福山哲郎幹事長は「ともに行動していくための協議を重ねている。枝野代表は呼びかけの際にも、その後も「合流」との言葉は一切使用していない。(編集担当:森高龍二)