安倍晋三総理が公費で主催した「桜を見る会」にジャパンライフの山口隆祥元会長が招待され、この招待状を宣伝に用いて相手を信用させ、被害が拡大した問題について、安倍総理は6日の記者会見で、だれが招待したのか調べる考えはないのか、との記者団の問いに「個人に関する情報であるため、招待されたかどうかも含め、従来から回答を差し控えさせてもらっている」などとして調べる考えはなく、門前払いの回答をした。
総理はこれまでの会見でも、国会答弁でも「桜を見る会については、国民の皆様から様々な御批判があることは十分に承知をしています。世論調査の結果についても謙虚に受け止め、今後も丁寧に対応してまいりたい」と答え、この日も同様の発言をしたが、現実の対応はこれとはそぐわないものになっている。
記者団はこの日の問いかけで「桜を見る会について、各種の世論調査で、総理の説明が十分でないとする人が7割を超えている。また、ジャパンライフの山口元会長は桜を見る会の招待状を使って宣伝していた。総理は個人情報を理由に山口元会長を招待したかどうか明らかにしていないが山口元会長(自身)が桜を見る会に招待されたことを明らかにしている以上、個人情報に当たるとは言えない」と個人情報を保護するためとの理由には当たらないと質した。総理は、それでもこれまでの答弁を繰り返すのみ。総理枠での招待の可能性が濃厚な中で説明責任を果たす考えはないよう。(編集担当:森高龍二)