政府の専門家会議が2月24日に新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため立食パーティーや飲み会を避けるよう呼びかけた日の翌日(2月25日)夜に自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が政治資金パーティーを開き、このパーティーに3閣僚(西村康稔経済再生担当大臣、北村誠吾地方創生担当大臣、竹村直一科学技術担当大臣)が出席していた。
立憲民主党の蓮舫副代表が2日の参院予算委員会で取り上げ、3閣僚に認識を質した。3閣僚は出席を認めたが、西村経済賛成担当大臣は「全国一律に自粛を求めるものではなかった。自身は感染防止に留意して行動した」などとピントずれの答弁をした。
蓮舫氏が質したのは専門家会議が立食パーティーや飲み会を避けるよう呼び掛けているなか、閣僚がこうした自粛呼び掛けの翌日夜のパーティーに出席するのはいかがなものかと大臣の姿勢を質したものなのに「感染防止に留意して行動した」との答弁には、自覚の無さに「あきれた答弁だ」と批判の声が聞かれている。蓮舫氏は「安倍総理、揃いもそろって、あなたの内閣の閣僚の危機管理は大丈夫か」と強い懸念を示した。
また2月26日に出版記念パーティーを催した秋葉賢也総理補佐官についてはイベント中止を全国に呼び掛けた日であったことも踏まえ「罷免すべきだ」と蓮舫氏が総理に求めたが、総理は「直接、注意した」と述べて「補佐官として全力を尽くすことを期待している」などと罷免の考えのない旨を鮮明にした。(編集担当:森高龍二)