山本防衛副大臣 河野氏に命じられ議員宿舎入り

2020年03月05日 06:41

 山本朋広防衛副大臣が就任後に公費でグランドヒル市ヶ谷に146泊していた事案について、河野太郎防衛大臣は「(山本副大臣は前大臣の下での副大臣時代)東京に宿舎がないということで、在京緊急事態に当たるのにホテルに宿泊していたということだった。今回、私の副大臣をやっていただくに当たり、議員宿舎があるのだから議員宿舎に入れと命じた」と記者会見で説明。昨年秋から山本副大臣は議員宿舎に入った。

 河野大臣は「前回の記者会見でホテルの利用がまだ続いているような進行形の質問でしたので私も驚きましたが、青山宿舎からしっかりとこの在京当番を務めているということだった」と語った。

 河野大臣は議員宿舎へ入るよう命じた理由について「衆議院議員は議員宿舎に入れるので、都内で宿舎が必要な在京当番をやるに当たって、きちんと宿舎に入るというのが筋だと思う」と述べた。

 また公費負担の問題については「かつて宿舎がないときにホテルへ泊まっていたということであり(河野大臣の下での公費負担は10万円になるが)私が指示する前でございましたので、そこはそのままだろうと思う」と返還は求めない考えを示した。

 山本副大臣は前大臣の下で2017年8月~翌年10月までの間に134回。河野大臣の下で19年9月~10月の12回、グランドヒル市ヶ谷に公費で宿泊していた。(編集担当:森高龍二)