一雨ごとに暖かさが増してきて、春の訪れを感じる季節になってきた。普段なら、繁華街や観光地、レジャー施設などは、春の陽気に誘われてきた人で賑わいをみせる時期だが、今年は新型コロナウイルスの世界的な流行もあり、皆、外出を控えており、早くもお花見などの春の催しを中止したグループも多いのではないだろうか。さらに一部の人にとって、この季節のとても厄介な症状が「花粉症」だ。
今や、国民病といっても過言ではない「花粉症」。中でも代表的なスギ花粉症患者は日本人の4人に1人が発症しているともいわれている。気象情報会社ウェザーニュース〈4825〉が昨年3月に
9,361人を対象に行った聞き取り調査の結果では、なんと58%の人が「花粉症の自覚がある」と答えたという。
また、最近では人間だけでなく、犬や猫などのペットにも花粉症の症状が見られるという。もしも愛犬が花粉症になってしまったら、散歩に連れて行くのも一苦労だ。たとえば犬の場合、鼻水や涙目だけではなく、皮膚のアレルギー症状も発生することが最近の研究により明らかになっている。自分でケアできない犬にとっては相当のストレスになるだろう。また、直接的な症状だけでなく、動物は人間以上にストレスに弱いので、健康寿命にまで影響が出るかもしれない。花粉症はもう、人間だけの問題ではないのだ。
そんな中、ペットをもつ家庭の人たちの間で、住まいの環境改善を考える人が増えているという。たとえ散歩の回数や時間を減らしても、対策を取らなければ花粉は家の中にまで侵入してくる。飼い主にとってもペットにとっても、花粉症の症状を改善、軽減するために、住まいの環境から見直していこうというのだ。
大手の住宅メーカーの中でも、この考え方を積極的に推進しているのが積水ハウス〈1928〉だ。同社では「ペット共生住宅」をテーマに掲げ、人もペットも共に幸福に暮らせる住まいの提案を行っている。花粉症や感染症が流行していると、散歩の回数を減らしたり、この時期はほとんど外に出ないという家庭も多いが、積水ハウス独自のサイクロンユニットを取り入れた換気システムなら、外気に含まれる花粉や粉じんのほとんどを除去してきれいな空気を室内に取り込むことが可能。人にもペットにもキレイな空気環境で、業界トップレベルの健康配慮をしているので、花粉症だけでなく、感染症の予防やアレルギー対策にもなりそうだ。
行動範囲が室内のみになると、ペットはどうしてもストレスを溜め込みがちになる。そこで、同社ではペットの種類やサイズに合わせ、その特性を尊重した住まいのスタイルを提案してくれるという。たとえば、ペットが部屋を自由に行き来できたり、自分の居場所を見つけやすい環境づくりなど、しばらく屋内での生活が続いても、ペットができるだけストレスを感じないで済むような工夫がいろいろ用意されているのだ。
また、それでも大型犬などはとくに、散歩は欠かせないという家庭もあるだろう。そんなケースでは、ペットが外から持ち込む花粉を確実かつ速やかに落とさなくてはならない。そこで重要になってくるのが、ブラッシングやシャンプーを入室前にいかに効率よく行えるかということだ。積水ハウスの提案するペット共生住宅では、楽な姿勢でペットの顔を見ながら洗える「多目的シンク」や、屋外に設置してシャワー式でお湯も使える「ペット用水栓柱」などで、帰宅後、速やかに花粉を落とすことができる。ペットとのスキンシップを快適に行えるという点でも、飼い主にとっては嬉しいのではないだろうか。
今はほとんどのペットが家の中で家族と一緒に過ごしている時代だ。そして彼らは家族が留守の間も、その家の中でかなり長くの時間を過ごしている。もちろんペットだけでなく、大切な家族が皆、健康で快適に過ごすためにも、住まいの環境づくりをもう一度、見直してみてはいかがだろうか。(編集担当:今井慎太郎)