9条改憲へ改めて自身の思いをアピール 総理

2020年03月24日 06:23

 安倍晋三総理は22日の防衛大学校卒業式で訓示し、中東へ自衛隊を派遣する際、派遣される自衛隊の家族が見送る中、中東派遣に「憲法違反」と反対するプラカードが掲げ抗議活動があったことに触れ「隊員の幼い子供たちも、もしかしたら、目にしたかもしれない、どう思うだろうか。そう思うと、言葉もありません。隊員たちが、高い士気の下で使命感を持って任務を遂行できる。そうした環境を作っていかなければならない。改めて、強く感じている」などと述べ、憲法9条改正に改めて自身の思いをアピールした。

 安倍総理は自衛隊の中東海域への派遣について「年間数千隻の日本関係船舶が航行し、我が国が消費する原油の約9割が通過する、国民の生活を支える大動脈・命綱。2月2日、私は護衛艦『たかなみ』に乗艦し、中東の地に向かう隊員たちを直接激励する機会を得た。使命感に燃え、整然と乗り込む隊員の姿を大変誇らしく思った」と派遣の正当性を主張した。

そのうえで安倍総理は「諸官は、これから幹部自衛官として、それぞれの道を歩んでいくことになるが、高い誇りを持って任務に当たっていただきたい」と述べた。(編集担当:森高龍二)