引き続き『3密』避ける行動を、総理呼びかけ

2020年03月31日 05:54

 新型コロナウイルス感染症が世界的に広がりをみせ、感染者が世界で50万人を超え拡大している事態を踏まえ、安倍晋三総理は記者会見し「最初の10万人に達するまで60日以上かかったが、直近ではわずか2日で10万人増加している。幾つかの国々では連日、数百人規模で死者数が増えており、増加する重症者に十分な医療を提供できていない事態も発生している。これは対岸の火事ではない。日本でも短期間のうちに同じ状況になっているかもしれない。それぐらいの危機感を持って、最大限の警戒を改めて国民の皆様にお願いしたい」と感染拡大防止への協力を呼び掛けた。

 特に安倍総理は集団感染のリスクを下げるため「いわゆる3つの条件をできるだけ避ける行動を改めてお願いしたい」とし(1)換気の悪い密閉空間(2)人が密集している場所(3)近距離での密接な会話という「密閉、密集、密接の3つの『密』を避ける行動をお願いしたい」と呼び掛けた。

 学校の再開については文部科学省がガイドラインを示したが「教室の窓を開け、換気を徹底するなど『3密』を回避する対策をそれぞれの教育現場で徹底的に講じていただくことで、子どもたちの感染防止に万全を期す考えだが、再開に当たっては来週(3月30日~)にも専門家会合を開き、意見を伺う考えだ」と専門家会合の意見次第で再開見直しも視野に入れて検討する考えを示した。(編集担当:森高龍二)